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インターナショナル・ビジネス・マネージメント(以下、IBM)は、アメリカのコンピュータ関連製品およびサービスを提供するメーカーです。今回はこのIBMの配当金推移、収益指標の推移などについて確認していきたいと思います。IBM(アイビーエム)という名前で広く名前が知られている会社です。
当社は、以前PCビジネスを行なっていましたが、レノボ社に事業を売却しました。IBMのPCといえば、ThinkPadでしたね。キーボードの真ん中付近に赤いボタンがあるPCです。現在IBMは、トランザクション処理システム、ソフトウェアソリューション、コンサルティング、アプリケーション管理、クラウドサービスなどのビジネスを行なっています。
IBMは連続増配を20年以上行っている企業であること、配当利回りも4%を超えて高くインカムゲイン投資を行う上では期待のできる銘柄です。このIBMについて、配当金、売上、営業利益、EPS などの収益指標や配当金などをチェックしてみたいと思います。
この記事が参考になる方は、以下の方です。
この記事が参考になる方
- 配当金の推移を確認したい
- 収益指標を確認したい
- 投資対象とするか悩んでいる方
現在の株式資産
まず最初に現在の株式資産からです。以下のとおりです。口座内にある現金も合わせると、米国株は1474万、日本株は529万となっています。2000万の資産に戻りました。
米国株及び日本株
種類 | 株式資産 | 現金(口座内) | 合計(株式+口座内現金) |
米国株 | 1468万 | 6万 | 1,474万 |
日本株 | 493万 | 36万 | 529万 |
合計 |
2003万 |
(2019/4/28時点)
配当金の推移
最初に、米国IBMの現在の株価と配当利回りからです。税引き前で、配当利回り予想は、4.50%となっています。4%を超える高配当株です。では、続いて、この高配当株であるIBMの配当金の推移について確認してみます。配当金はその年に受け取るだけではなく、今後も安定的に受け取れるかが重要です。また、この際に、配当金が今後も増加するものか(増配率はどうか)気にされる方も多いと思いますので、過去の配当金から今後の配当金の推移を考えていきたいと思います。増配がされている時期から配当金の推移をまとめています。
株価(US$) | 1株配当(US$)/年 | 配当利回り(%)税引き前 |
139.44 | 6.28 | 4.50 |
4半期及び各年の配当金
まず配当金から確認してみましょう。グラフは1995年から2018年までの配当金推移を示したものです。IBMは、四半期毎に配当金を支払ってくれているため、四半期毎の配当金を示しながら、その年の年間配当金についても示しています。
グラフを見ていただくとわかる通り、この期間綺麗な右肩上がりで配当金が増加していることがわかると思います。1995年は、年間配当金の受取額は、0.25US$でしたが、2018年は、6.21 US$となっています。この23年で配当金の支払額が約25倍になっています。当時、10万円の配当金を受け取っていた場合、現在は250万の配当金を受け取れている計算となります(税引き前)。
増配率
配当金が増加していることはわかりましたが、続いて、実際にその増配率について確認していきたいと思います。IBMは、23年連続で増配を続けている優良企業です。
1995年から2018年の期間で、以下のグラフは各年の年間配当金に対して、翌年どのくらいの増配率があったかを示しています。
1990年代途中までと2004から2015年くらいまでは二桁台の増配率でしたが、その後徐々に下がっておりここ数年は、増配率が一桁となっています。
今後も継続的に増配がされるかどうかの確証はありませんが、増配率を少なめにして今後も増配するかもしれません。ただ、4%を超える配当利回りの配当金が受け取れるので有難いことです。
株式分割の歴史
株式分割の歴史について確認してみます。これまで40回以上の株式分割(株式配当を含む)が行われています。下記は、連続増配が続く期間前後の1995年以降に絞って記載しています。連続増配が行われている期間で考えると、2回の株式分割しか行っていません。
過去に遡ると、1925〜1979年の間に39回の株式分割や株式配当が行われています。100年近く、当社はビジネスが行われていますね。
分割日(配当基準日) | 分割割合 |
1999年5月10日 | 2:1 |
1997年5月7日 | 2:1 |
売上高と売上総利益
続いて、売上高と売上総利益についてです。2009年以降の売上高の推移を確認すると、2011年がピークでしたが、その後徐々に下がってきています。2015年からは横ばいになっています。2018年の売上高は、2017年と比較して、1%増となっています。IBMの最高経営責任者(CEO)は、2018年の決算で『2018年において、ハイブリッドクラウド、AI、分析そして、セキュリティにおける当社サービスおよびリーダーシップソリューションに対する需要の高まりを反映し、これまでの収益性長に戻った。BNP Paribasのような世界中の主要顧客が、ビジネスを変え、そして革新(イノベーション)を推進するためにIBMクラウドや比類のない業界専門知識に目を向けてきている』と報告しています。今後も同程度の売上が続くという期待が込められていると思います。
内訳 | 2017年売上高 | 2018年売上高 |
Cognitive Solutions *ソリューションソフトウェア、トランザクション処理ソフトウェアなど |
18.453 | 18,481 |
Global Business Services *コンサルティング、アプリケーション管理、グローバルプロセスサービスなど |
16,348 | 16,817 |
Technology Services & Cloud Platforms *インフラサービス、テクニカルサポートサービス、インテグレーションソフトウェアなど |
34,277 | 34,462 |
Systems *システムハードウェア、OSソフトウェアなど |
8,194 | 8,034 |
Global Financing *ファイナンス、中古機器の販売など |
1,696 | 1,590 |
Other | 171 | 207 |
合計 | 79,139 | 79,590 |
(単位: US $ (million))
一方、売上総利益率をみると、この期間においては45〜50%と安定しています。売上総利益率は、売上高に対する総利益(売上高から売上原価を差し引いた粗利益)を100分比で表したものです。2018年は2017年と比較して売上総利益率が0.6%上がっています。
営業利益と営業利益率の推移
営業利益と営業利益率についてです。営業利益とは、企業が本業で稼いだ利益を表しています。売上高から売上原価を差し引いた売上総利益から、さらに販管費を差し引いて計算された値です。営業利益率は、この売上に対する営業利益率です。営業利益を見ると、上記の売上高とほぼ比例して売上高の減少と共に営業利益も減少していることがわかります。営業利益率は、15〜20%付近です。
純利益
純利益についてです。営業利益と同じくここ数年は前半と比較すると減少傾向にあります。ただし、2018年は2017年と比較して、52%増となっています。
EPSと配当性向
EPSと配当金/株・年の推移と配当性向についてです。上述の通り配当金については増配しております。2017年はEPSの減少がありましたが、配当金は変わらず増配していますので、このEPS減少に伴い配当性向は100%を近くになっています。2018年のEPSは、2017年のEPSと比較して、55%増加となっています。配当性向は、ここ5年を見ると徐々に増加傾向にあります。増配率を以前のように2桁ということはないと思いますが、もうしばらくは増配率を下げて増配は続くのではないかと思います。
営業キャッシュフローと営業キャッシュフロー・マージン
営業キャッシュフロー(CF)と営業CF・マージンについてです。営業キャッシュフローとは、商品の仕入れや販売だけでなく、人件費などの関わる企業の営業活動から発生するキャッシュの量を示します。その企業が実際にいくらのキャッシュを生み出したのかを確認できる項目です。営業キャッシュフロー・マージンとは、この営業キャッシュフローを、売上高で割ったものです。キャッシュは、実際に起こった事実を示すものであるので、当然ビジネスで発生する資金の入出金は事実で考える必要があリます。営業キャッシュフローを売上高で割った営業CF・マージンは、同業他社と比較する際に有用と考えられている指標の1つです。
営業CF・マージンは、20%付近と安定した数値となっていることがグラフからわかります。
(引用: 米国IBM HPより)
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米国インターナショナル・ビジネス・マシーンズ【IBM】の配当金・売上・営業利益などの推移のまとめ
- 配当金は、4.5%の配当利回り予想と高く、以前高配当株としての投資対象としてオススメ
- 増配率は近年2桁台の増配はないものの、23年連続の増配が行われている
- 営業利益や純利益がここ数年減少傾向にはある
- 増配は今後も行われるとは思うが、増配率は控えめで推移していく可能性がある。
- 営業CF・マージンは、約20%を超え安定
※投資は自己責任でお願いします。