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コカコーラは、アメリカの世界最大の清涼飲料メーカーです。今回はこのコカコーラの配当金推移、収益指標の推移などについて確認していきたいと思います。例えば、マクドナルドでハンバーガーのセットを頼むとします。ハンバーガーとポテトを選びます。その後、店員さんから『お飲み物は何にされますか?』と聞かれますね。ワンチャンスは、いつもコカコーラを頼みます(95%以上)。では、それ以外の飲み物のメニューは何があるか考えてみましょう。代表的な飲み物は以下のものがあります。
- コカ・コーラ
- ファンタ
- ミニッツメイド
- 爽健美茶
- Qoo
これらを見て、共通していることは何でしょうか?そうです、コカコーラ社が販売している飲み物です。大人から子供まで大好きなマクドナルドですが、マクドナルドでもこれだけのコカコーラの清涼飲料を扱っています。私たちの生活に馴染みのある会社です。スーパーやコンビニに行った場合、飲料コーナーをみると、コカコーラが販売している飲み物が数多くあります。
コカコーラ(KO)は500以上の製品を扱っています。その中には、ソフトドリンク、水、ジュース、茶類、コーヒーそしてスポーツドリンクなどの多くの飲料を扱っています。会社はジョージア州アトランタに本拠を置き、1919年に設立されています。
この米国のコカコーラですが、高配当の米国株としても有名です。今回は、このコカコーラ【KO】について、配当金、売上、営業利益、EPSなどの収益指標や配当金などをチェックしてみたいと思います。
この記事が参考になる方は、以下の方です。
この記事が参考になる方
- 配当金の推移を確認したい
- 収益指標を確認したい
- 投資対象とするか悩んでいる方
配当金の推移
最初に、米国コカコーラの現在の株価と配当利回りからです。(最初に記事を書いた2019.4.20現在で)3%を超える高配当株です。では、続いて、この高配当株であるコカコーラの配当金について確認してみます。配当金はその年に受け取るだけではなく、今後も安定的に受け取れるかが重要です。また、この際に、配当金が今後も増加するものか(増配率はどうか)気にされる方も多いと思いますので、過去の配当金から今後の配当金の推移を考えていきたいと思います。
4半期及び各年の配当金
まず配当金から確認してみましょう。グラフは1993年から2018年までの配当金推移を示したものです。コカコーラは、四半期毎に配当金を支払ってくれているため、四半期毎の配当金を示しながら、その年の年間配当金についても示しています。
グラフを見ていただくとわかる通り、この期間綺麗な右肩上がりで配当金が増加していることがわかると思います。1993年は、年間配当金の受取額は、0.17 US$でしたが、2019年は、1.60 US$となっています。当時、10万円の配当金を受け取っていた場合、9.4倍になっているので、現在は94万の配当金を受け取れている計算となります(税引き前)。
増配率
配当金が増加していることはわかりましたが、続いて、その増配率について確認していきたいと思います。コカコーラは、1920年以降配当金の支払いをしています。そして1963年以降、毎年増配を続けています。つまり、57年連続で増配を続けていることになります。配当貴族と呼ばれている1社です。配当貴族と呼ばれている理由は、それは25年以上にわたり、増配を続けているからです(これはコカコーラのHPにも記載されています)。さらに50年以上にわたり増配を続けている会社は、配当王と呼ばれたりします。
以下のグラフは各年の年間配当金に対して、翌年どのくらいの増配率があったかを示しています。
1993年は21.4%の増配率でしたが、その後徐々に下がっており2001年は、増配率は5.9%でした。その後、10%前後の増配率を推移し、ここ3年でみると、5%くらいの増配率となっています。
なお、2019年は、コカコーラの配当金予定から考えると1.60 US$を年間で受け取ることができると思います。2018年の年間配当金に比較すると、増配率が若干減少(2.6%)しています。
今後も継続的に増配がされるかどうかの確証はありませんが、グラフを見て、これまでの増配率の推移から考えても最近は徐々に減少してきています。増配をする余力がなくなってきているかもしれません。それでも3%を超える配当利回りの配当金が受け取れるので有難いことです。
株式分割の歴史
株式分割の歴史について確認してみます。これまで6回の株式分割が行われています。それらの株式分割のは2:1がほとんどです。100株持っていたとしたら、200株に持ち株が増えるということです(当然、株価も2分の1になるので株式資産は変わらない)。直近では、2012年が最後となっています。1977年以前に100株を所有していたとすると、これらの6回の株式分割により、9600株に持ち株が増えていることになります。
分割日(権利落ち日) | 分割割合 |
2012年8月13日 | 2:1 |
1996年5月13日 | 2:1 |
1992年5月12日 | 2:1 |
1990年5月14日 | 2:1 |
1986年7月1日 | 3:1 |
1977年6月1日 | 2:1 |
売上高と売上総利益
続いて、売上高と売上総利益についてです。2009年以降の売上高の推移を確認すると、2012年までは順調に推移売上は伸びています。その後、徐々に売上高は減少傾向にあり、2018年には、ピーク時の2012年から34%減となっています。この要員として考えられることは、健康志向の高まりによって炭酸飲料が伸び悩んでいることが挙げられます。私は炭酸飲料をよく好んで飲んでいますが、世界的には伸び悩みですね。
一方、売上総利益率をみると、この期間においては60%強と安定しています。売上総利益率は、売上高に対する総利益(売上高から売上原価を差し引いた粗利益)を100分比で表したものです。
営業利益と営業利益率の推移
営業利益と営業利益率についてです。営業利益とは、企業が本業で稼いだ利益を表しています。売上高から売上原価を差し引いた売上総利益から、さらに販管費を差し引いて計算された値です。営業利益率は、この売上に対する営業利益率です。営業利益は、売上が近年減少傾向にはありましたが、ここ数年を見ても、減少傾向にあるとは言えず若干上昇しつつあります。営業利益率は、20%以上を安定して推移しています。
純利益
純利益についてです。2017年に純利益が減少しましたが、2018年は元に戻しています。
EPSと配当性向
EPSと配当金/株・年の推移と配当性向についてです。上述の通り配当金については順調に増配しております。
営業キャッシュフローと営業キャッシュフロー・マージン
営業キャッシュフロー(CF)と営業CF・マージンについてです。営業キャッシュフローとは、商品の仕入れや販売だけでなく、人件費などの関わる企業の営業活動から発生するキャッシュの量を示します。その企業が実際にいくらのキャッシュを生み出したのかを確認できる項目です。営業キャッシュフロー・マージンとは、この営業キャッシュフローを、売上高で割ったものです。キャッシュは、実際に起こった事実を示すものであるので、当然ビジネスで発生する資金の入出金は事実で考える必要があリます。営業キャッシュフローを売上高で割った営業CF・マージンは、同業他社と比較する際に有用と考えられている指標の1つです。
営業CF・マージンは、約20%と安定した数値となっていることがグラフからわかります。
(引用: 米国コカコーラ HPより)
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米国コカ・コーラ【KO】の配当金・売上・営業利益などの推移のまとめ
- 配当金は、3.3%の配当利回り予想と高く、以前高配当株としての投資対象としてオススメ
- 増配率は近年2桁台の増配はないものの、56年連続の増配が行われている
- 売上高は健康志向の高まりにより、減少傾向となっている
- 営業利益率や営業CF・マージンは、20%を超え安定
※投資は自己責任でお願いします。