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米国マクドナルド【MCD】の配当金・増配・売上・営業利益などの推移

投稿日:2019年4月18日 更新日:

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今日は、誰もが知っている会社、マクドナルドについてです。マクドナルドと言っても、マクドナルドジャパンではありません。米国のマクドナルド(MCD)です。

マクドナルドへ株の投資と考えて、何を思い浮かべますか?ご存知の方は多いと思いますが、高配当株であり、かつ、連続増配銘柄です。2017年以降の配当利回りは2〜3%です。私の中では、高配当株としては3%以上の銘柄購入を考えてはいますが、誰もが知っている銘柄ですね。またファストフードの飲食店で、ディフェンシブ銘柄でもあると考えているので投資対象としています。取り扱っている飲み物がコカコーラ(こちらも連続増配銘柄)系列ですし投資対象としては文句の言いようがありません。

今回は、この米国のマクドナルド(MCD)の配当の推移や増配率、売上、営業利益、EPSや営業CFマージンなどの指標について記事にしたいと思います。

この記事が参考になる方は、以下の方です。

この記事が参考になる方

  • 米国のマクドナルドの銘柄購入を検討されている方
  • 連続増配に興味があり、銘柄探しをされている方
  • マクドナルドの株主で、過去の利益指標の推移を確認し銘柄について理解を深めたい方

 

【目次】

配当金の推移

MCDの配当金の推移について確認してみます。配当金はその年に受け取るだけではなく、今後も安定的に受け取れるかが重要です。また、この際に、配当金が今後も増加するものか(増配率はどうか)気にされる方も多いと思いますので、過去の配当金から今後の配当金の推移を考えていきたいと思います。できる限り数多くのデータを収集してみました。

配当金推移と増配率

では米国株の配当金推移について確認してみます。米国のマクドナルドのホームページを見ると、(2019年4月の時点で)興味深いことが記載されていました。それは配当金の歴史についてで、以下の通りです。

『1976年に最初の配当金の支払いを始めて以来、毎年その配当金を上げてきています。1976年から2000年までの24年間は、米国のマクドナルドは4半期毎に配当金を払っていました。2001年から2007年の6年間は、4半期毎ではなく、年次で配当金を支払っていました(つまり、年に1回です)。そして、2008年に再び、4半期毎に配当金を支払うように変更しました。』

配当金を4半期毎に払っていて、途中年1回の支払いに変更し、そして現在は四半期毎に支払っています。正直思ったことは、年1回、配当金を受け取るよりは、3か月に1回受け取れた方がいいなと思いました。金額は変わリませんが、やはり定期的に配当金を受け取ると嬉しいものです。

さて、配当金ですが、2008年は、年間1.625US$ですね。その翌年は、年間2.050US$であり、この年の増配率は前年と比較して26%も上昇しています。その後、増配率は、落ち着いているものの2012年までは10%以上でした。最近は、5〜9%の増配率ですがそれでも毎年5%以上の増配がされているので十分ですよね。例えば、毎年マクドナルドの配当金を30000円受け取ってるとします。5%の配当金が増加された場合は、その翌年は31500円の配当金(30000×1.05)を受け取れることになります。1500円増えるわけです。わずか1500円と思うかもしれませんが、時給1000円の仕事を考えた場合、1.5時間分のお給料ですからね。マクドナルド が今後も引き続き配当金を支払い続けてくれる限りは受け取れるわけです。お金は投資によりゆっくりと、大きく育てる方がいいと思っています。

過去の平均増配率を考えてみましたが、2008年から2018年の10年間で平均をとると、約10%の平均増配率となっています。今後はどうなるかわかりませんが、私は今後の増配率を考えた場合、低く考えて5%としています。

(2021.11追記)2021年の四半期での増配率は、1.290$/株から1.380$/株だったため、7%の増配。年の配当金合計額では、5.04$/年から5.25$/年と、4.2%増配 

また、マクドナルドは、2019年時点で連続増配が45年となっています。40年以上の連続増配とは素晴らしいの一言に尽きます。今後はどうなるかはわかりませんが、それでも連続増配される可能性は高いと思いますし注視していきたいと思います。

四半期毎及び年間の配当金と増配率の推移

1Q

2Q

3Q

4Q

合計

2008

0.375

0.375

0.375

0.500

1.625

2009

0.500

0.500

0.500

0.550

2.050

2010

0.550

0.550

0.550

0.610

2.260

2011

0.610

0.610

0.610

0.700

2.530

2012

0.700

0.700

0.700

0.770

2.870

2013

0.770

0.770

0.770

0.810

3.120

2014

0.810

0.810

0.810

0.850

3.280

2015

0.850

0.850

0.850

0.890

3.440

2016

0.890

0.890

0.890

0.940

3.610

2017

0.940

0.940

0.940

1.010

3.830

2018

1.010

1.010

1.010

1.160

4.190

2019

1.160

1.160

1.160

1.250

4.730

2020

1.250

1.250

1.250

1.290

5.040

2021

1.290

1.290

1.290

1.380

5.250

 

分割の歴史

会社のビジネスが順調に推移し、会社の成長と共に株価は上昇していくことが一般的です。この場合、色々な理由がありますが、会社は株式分割を行います。マクドナルドのような会社もこれまで同様に株式分割を繰り返してきました。

マクドナルドのホームページを見ると、『1965年の4月21日にIPOとして上場しています。それ以来、マクドナルドは12回の株式分割を実施してきています。実際に、もし100株で2,250 US$を保有していたとすると、2016年12月の株式終わりの時には74,360株となり、そして$9.1 million相当の価値に成長しています』と記載されています。

1 million=100万ですので、その9.1倍なので910万です。そして、ドル計算なので112円/$で計算すると、約10億円の価値になっていることがわかります。考えられない金額ですね。

さて、ホームページによると、この資産増加の理由は、12回の株式分割がとても大きいですね。私が生まれる前からのIPOなので購入はできませんが、それでもすごいものです。実際に、分割割合と、分割日を下記の表で確認してみましょう。2 for 1となっている場合は、1:2の株式分割を意味します。つまり100株持っていたら、200株となり、株式が分割されたことにより2倍の株数を保有するという意味です(当然株価は半分になっています)。

では、ホームページに記載されている通り実際12回の株式分割により、どのように株数が74360株になっているかを計算してみました。その結果が、表の一番右にある保有株数(株)です。また、その表を図にしてグラフで示しています。株数が増えることにより、100株保有時と比較すると、後半の株式分割では大きく保有株数が上昇していることがわかります。

当時、成長株であったこともあり、急成長をしていたことがわかります。表を見ても、イメージがつきにくいですが、グラフにすることでわかりやすくなると思い、作成してみましたので、参考にしていただければと思います。

高配当株で、連続増配、そして安定の銘柄が米国マクドナルドです。今後もよく監視していきたいと思います。

米国のマクドナルドの株式分割と分割日

分割 分割日 保有株数(株)
2 for 1 Mar 5, 1999 74,358
2 for 1 Jun 24, 1994 37,179
2 for 1 Jun 16, 1989 18,589.5
3 for 2 Jun22, 1987 9,294.75
3 for 2 Jun25, 1986 6,196.5
3 for 2 Sep 24, 1984 4,131
3 for 2 Oct 6, 1982 2,754
2 for 1 Jun 5, 1972 1,836
3 for 2 Jun 11, 1971 918
2 for 1 Jun 13, 1969 612
2 for 1 May 20, 1968 306
2% stock Dividend Apr 10, 1967 153
3 for 2 Apr 18, 1966 150

 

 

売上高と売上総利益

続いて、売上高と売上総利益についてです。2009年以降の売上高の推移を確認すると、2013年をピークに山のような形となっています

一方、売上総利益率をみると、2015年までは約40%でしたが、ここ最近では50%付近と上昇しています。売上総利益率は、売上高に対する総利益(売上高から売上原価を差し引いた粗利益)を100分比で表したものです。粗利が上昇してきていることは、売上は減少にありますが、原価を抑えている傾向にあると言えると思います。この原価を抑えることが一般的ですが、マクドナルドではフランチャイズ方式を採用しており、ロイヤルティ収入を得る方式にしています。フランチャイズ店の一定金額の収入が得ることができます。フランチャイズ店の売上ーフランチャイズ店の費用で2020年決算を確認すると、フランチャイズ店の売上総利益率は79.4%もあるんですね。

売上高は減少傾向ですが、このフランチャイズ方式により売上総利益率を増加させて利益を確保していると考えられます。

(2020年)売上が10%減少。これは新型コロナウィルスの影響です。米国の既存店売上では+0.4%でしたが、アメリカ以外の世界の店舗での売上が減少した(10%)ことによります。コロナが落ち着けばまた売上も戻っていくのではという期待はあります。

 

 

営業利益と営業利益率の推移

営業利益と営業利益率についてです。営業利益とは、企業が本業で稼いだ利益を表しています。売上高から売上原価を差し引いた売上総利益から、さらに販管費を差し引いて計算された値です。営業利益率は、この売上に対する営業利益率です。営業利益は、売上が2015年くらいまで若干減少傾向にはありましたが、2016年以降は上昇しています。営業利益率も30%付近でしたが、2021年は若干減少しましたが、ここ最近はは40%近くにあるかと考えられます。

(2020年)これもコロナの影響で売上減少に伴い、営業利益も減少。

 

純利益

純利益についてです。この10年間の純利益の推移はほぼ横ばいです。しかし、2018年、2019年は、この10年で最高純利益を更新していっています。上記の通り、純利益が2020年は営業利益の減少に伴い、こちらも減少しています。

 

EPSと配当性向

EPSと配当金/株・年の推移と配当性向についてです。上述の通り配当金については順調に増配しております。営業利益や純利益の増加に伴い、EPSも増加しています。また配当性向は、50-70%でしたが2020年は79%と上昇しました。純利益の減少に伴う一方で7%の増配アップを行っているため、配当性向は減少しています。

 

 

営業キャッシュフローと営業キャッシュフロー・マージン

営業キャッシュフロー(CF)と営業CF・マージンについてです。営業キャッシュフローとは、商品の仕入れや販売だけでなく、人件費などの関わる企業の営業活動から発生するキャッシュの量を示します。その企業が実際にいくらのキャッシュを生み出したのかを確認できる項目です。営業キャッシュフロー・マージンとは、この営業キャッシュフローを、売上高で割ったものです。キャッシュは、実際に起こった事実を示すものであるので、当然ビジネスで発生する資金の入出金は事実で考える必要があリます。営業キャッシュフローを売上高で割った営業CF・マージンは、同業他社と比較する際に有用と考えられている指標の1つです。

営業CF・マージンは、25〜30%と安定した数値となっていることがグラフからわかります。2020年は32%でした。売上はここ最近減少傾向にありますが、営業CF・マージンを見ると30%を超えているため問題ないかと思います。

 

(引用 McDonald's Corporation HP)

 

いかがでしたしょうか?馴染みのある銘柄の株式に興味が持てたのではないかと思います。新型コロナの感染が拡大している中でも、マクドナルド へ足を運ぶと行列ができ注文を待っているお客さんで溢れていました。私たちの日常生活に欠かせない"食"に直結するマクドナルド ですが、これからも有用な銘柄の1つとして保有をした方がいいと思います。証券口座の口座開設がまだの方はSBI証券の開設よりどうぞ。私はこのSBI証券で米国株や日本株を購入しています。また資料請求は、SBI証券の資料請求よりお進みください。この一歩が読者様の資産を増やすことになります!

 

米国マクドナルド【MCD】の配当金・増配・売上・営業利益などの推移のまとめ

  • 増配率の平均は約10%。直近で考えても、約7%の増配率となっている。
  • 米国マクドナルドの連続増配は、45年間(2021年時点)
  • 売上高はコロナの影響もあり減少したが、売上総利益率は上昇
  • 営業利益、純利益も上昇傾向にあったが2020年は若干減少。
  • 営業CF・マージンは、30%を超え安定。
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