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コカコーラ(以下、KO)について、2019年 2Q決算発表が今月ありましたので、その内容について振り返ってみたいと思います。
このKOは皆様の生活にも馴染みがある会社で、かつ、連続増配を行っている企業であり、インカムゲイン投資を行う上で期待のできる銘柄の1つです。これまでの配当金推移、増配率、業績の推移などについては、『米国コカ・コーラ【KO】の配当金・増配・売上・営業利益などの推移』を読んでみてください。
この記事が参考になる方は、以下の方です。
この記事が参考になる方
- KOの決算結果を知りたい
- 投資対象とするか悩んでいる方
- コカコーラやコカコーラ社の製品が大好きな方
【目次】
2019 2Qの決算結果
では、決算の主要な指標・結果について確認していきたいと思います。2019年 2Qの結果は、増収増益でした。最高経営責任者CEOは、“トータル飲料会社として変革するというKOの戦略により、成長し、活気に満ちた業界での勝利を取り続ける結果となっている。当社の進歩は、株主を含むステークホルダーのためにより多くの価値を作り上げる企業ポジションにいる”と言っています。英語の表現では、現在完了形や進行形で表されているのでこれまでも続いてきたこと、そして今もその過程が続いていることを示しています。会社経営のトップのCEOの言葉には私たち株主は耳を傾けていきたいですね。
売上高
- 純売上高は、99億9700万 USドルでした。前年同期比で6.1%の増加です。市場予想(97億9000万 USドル)を2億 USドルほど上回りました。
- オーガニックレベニュー(non-GAAP)(Organic Revenues, 既存事業の売上)は、6%の増加
- 好調な業績を押し上げたのは、コカコーラとコカコーラゼロシュガー。これらを中心に4%の増加。ゼロシュガーは好調に推移しており、世界で2桁成長を続けている。
- またコカコーラ・プラスコーヒーのような革新的な製品により売上貢献をしている
- イギリスで初めてReady-to-Drink(RTD)となる即席飲料製品(コスタコーヒー)を販売開始。2019年初めにコスタ社を買収して以来の製品導入となる。2019年下期に別の国での展開を予定。このRTD製品は、イギリスにある他の製品よりも30%少ない糖分で本格的なコーヒーを楽しめるもの。2020年には少なくとも10の国でコスタコーヒーを展開予定。健康志向が高まっており、この糖分が少なく、かつ即席で飲めるコーヒーの展開が気になりますね。
- コカコーラエナジー(energy)は、メキシコ、ブラジルを含む20の国で2020年末までに販売を予定(現在は、日本、オーストラリア、南アフリカを含む14カ国で販売中)。
2019 2Q | 2018 2Q | 増減率(%) | |
純売上高(net revenues) | 9,997 | 9,421 | 6.1 |
(単位: 百万USドル)
地域別の売上
- 地域別(分野別)の売上を見ると、グローバルベンチャーとボトリング事業の売上が、それぞれ201%、9%増加
- グローバルベンチャーについては、コスタ社買収に伴い売上が増加
- ボトリング事業では、Coca-Cola Beverages Africa (CCBA)の業績貢献の結果
分野 | 2019 2Q | 2018 2Q | 増減率(%) |
ヨーロッパ・中東アフリカ | 1,930 | 2,008 | △4 |
ラテンアメリカ | 1,003 | 1,030 | △3 |
北米 | 3,162 | 3,080 | 3 |
アジア太平洋 | 1,540 | 1,514 | 2 |
グローバルベンチャー | 635 | 211 | 201 |
ボトリング事業 | 2,026 | 1,855 | 9 |
コーポレート | 23 | 57 | △59 |
除外 | △322 | △334 | 4 |
合計 | 9,997 | 9,421 | 6 |
(単位: 百万USドル)
粗利益と売上総利益率
- 粗利益は、前年同期比で3%の増加
- 売上総利益率(GAAP)は、1.6%の減少
2019 2Q | 2018 2Q | 増減率(%) | |
粗利益 | 6076 | 5878 | 3 |
売上総利益率 (GAAP) | 60.8 (%) | 62.4 (%) | △1.6(絶対値) |
売上総利益率 (non-GAAP) | 60.7 (%) | 62.0 (%) | △1.3(絶対値) |
(単位: 百万USドル)
営業利益と営業利益率
- 営業利益は、前年同期比で8.0%の増加
- 営業利益率(GAAP)は、29.9%と0.5%増加
2019 2Q | 2018 2Q | 増減率(%) | |
営業利益 | 2988 | 2766 | 8.0 |
営業利益率 (GAAP) | 29.9 (%) | 29.4 (%) | 0.5(絶対値) |
売上総利益率 (non-GAAP) | 30.3 (%) | 30.6 (%) | △0.3(絶対値) |
(単位: 百万USドル)
EPS
- EPS (non-GAAP)は、0.63 USドルです。全同期比で4%の増加となりました。市場予想(0.61 US$)を0.02 US$上回りました。
2019 2Q | 2018 2Q | 増減率(%) | |
EPS (GAAP) | 0.61 | 0.54 | 12 |
EPS (non-GAAP) | 0.63 | 0.60 | 4 |
(単位: USドル)
キャッシュフロー
- 営業キャッシュフローは、45億100万ドルでした。
- フリーキャッシュフローは、37億3400万ドルでした。
2019 2Q 2018 2Q 営業活動からのキャッシュフロー 4,501 2,686 投資活動からのキャッシュフロー △5,362 2,254 財務活動からのキャッシュフロー △1,432 △2,835 フリーキャッシュフロー(non-GAAP) 3,734 1,997 (単位: 百万USドル)
(フリーキャッシュフロー:年初来の期間)
2019年の通期予想
- 2019年の通期予想については、Organic Revenuesを従来の4%から5%増加へ上方修正
- EPS予想の修正はなし(2018年EPS 2.08 US$からプラスマイナス1%)
(引用: 米国KO HPより)
米国コカ・コーラ【KO】の2019年 2Q決算結果のまとめ
- 2019年 2Qの決算は、市場予想を上回る増収増益
- コスタ社買収に伴い売上増加
- 2019年通期のオーガニックレベニューも5%上方修正し、新商品の販売などさらなる成長が期待できそう
※投資は自己責任でお願いします。