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”資産を増やすこと”、これは株式投資をしている個人投資家にとっては必然のことですね。資産があれば何も困らないわけではないですが、持っていても損はないことは間違いありません。自分を成長させるための自己啓発、友人や家族との食事、休みを取って旅行に行くこともできます。やはり必要なものと思います。
さて、この資産目標をいくらにするかですね。100万円では足りないでしょうし、1000万円でもまだ十分とは言えません。理由は100万円があれば、資格を取るための学校に行くこと、英会話に通うことはできます。ただし家を購入することはできません。1000万円があれば、新築では難しいかもしれませんが、中古の素敵な家を購入することは可能と思います。
ただ、これらの資産で老後も考慮して、今後不自由なく生活ができるかというとそうではないと思います。そこで、1億円という目標となります。読者様でも同じ目標設定をされている方もいると思いますので、ぜひ参考にされてみてはと思います。
【目次】
現在の株式資産
米国株のみ3/29(金)の結果を報告します(日本株は変更なし)。本日のテーマは、1億円に増やす方法ですので、今の資産が大切ですね。まず最初に現在の株式資産からです。以下のとおりです。口座内にある現金も合わせると、米国株は1475万、日本株は436万となっています。米国株の株価上昇により、前回の更新よりも資産が+10万円となっています。
米国株及び日本株
種類 | 株式資産 | 現金(口座内) | 合計(株式+口座内現金) |
米国株 | 1473万 | 2万 | 1,475万 |
日本株 | 387万 | 49万 | 436万 |
合計 | 1911万 |
(2019/3/31時点)
資産を増やす方法
まず、資産を増やす方法についてです。株式投資で資産を増やすためには、大きく2つの方法があると思っています。
- キャピタルゲイン(株価の値上がりにより、利益を得る)
- インカムゲイン(配当金を受け取る)
私は、この2つの方法で1億円の資産を得ることを目標にしています。特に2.インカムゲインです。これは配当金として企業の利益の一部を受け取れるものですが、これにより資産を増やす方法が手堅いと考えています。株価の変動を気にすることがないからです。企業がビジネスを継続し業績をあげている場合は、企業は配当金として株主に利益を還元してくれる可能性が高いです。
1.キャピタルゲインについても投資の方法としては一部継続していく予定です。自分で企業や企業のビジネスを調べて、将来を予測し今後の生活や環境に何が変化があるかを想定して先回りをして株を購入します。成長株であれば、毎年の業績アップとともに株価も比較的早く上がっていく可能性もあります。
成長株で長期で利益を出しつつ、配当金による利益を得ていくこの方法が効果的と考えています。
年間で投資可能な金額
年間で投資可能な金額ですが、個人により異なると思います。年齢、養っていく家族はいるか、年収、仕事状況など、個人の状況を考慮してそれぞれ考えていく必要があります。特に重要な点は、以下のものが考えられます。
- 年齢
- 養っていく家族の有無
- 年収
年齢ですが、例えば20代のまだ若い方は、定年まで時間があるため、投資に使うことのできるお金もあるかもしれません。一方、定年まで5年であり、今後は年金暮らしに入るという方であれば、資産を大きく投資に使うことはできないと思います。
養う家族がいらっしゃる方であれば、毎月の生活費をどこまで投資に使えるかどうかはよく考えなくてはいけないと思います。住む場所、食費、光熱費、さらには将来必要となる資金の蓄えを堅実にする必要があるからです。
年収ですが、ここはとても重要なポイントですね。毎月1万円、毎月5万円、あるいは、毎月30万円投資できるかどうかでも大きく変わってくると思います。また賞与がある方は、賞与の一部を投資に使うこともできるので、年収により投資額が異なることも理解しなくてはいけません。
私は、毎月6万円くらいを投資にと考えていますので、6万円を投資することで考えていくこととします(6万円/月×12月=72万円)。賞与時は、100万円を2回として、年200万円を投資することとします。したがって、年272万円(72万円+200万円)を追加投資資金とすることとします。
年間利回り
インカムゲインによる配当金で資産を増やしていく場合、何パーセントの配当金予想を示している会社に投資するかです。資産を増やすためには、多くのお金を受領する必要があるため、高配当金を還元してくれる企業を選ぶ方がいいです。3%以上、4%以上、あるいは5%以上などの配当利回りがありますが、今回は4%の配当利回りを受領することができるとして考えていくこととします。
なお、受け取る配当金についても通常は税金が発生します。約20%が一般的ですが、米国株は二重課税となるため、約30%となります。確定申告をすることにより、米国株について一部返還されるので、今回は税金が25%差し引かれるものとして計算をすることにします。
なお、NISA口座や、年間の損失が発生した場合の確定申告による返還などについては今回は考えないこととします。
予定の資産推移
投資手法は、インカムゲインを中心に、かつ、高配当銘柄4%に投資をしていくという前提としました。また年間の追加投資金額は272万円とします。さてこれらの条件で1億円に資産が到達するのはいつになるかを見てみましょう。表、グラフを作成したので、そちらでお示しします。
表には現在の資金、配当金による受取金額、追加投資資金、年末の資産、そして総投資資金の情報を入力しました。その後、表からグラフを作成して資産推移が可視でわかるようにしています。その結果が以下の通りです。
年初の資産を2000万円としました。配当金は4%としています、実際には上述の通り、25%税金で受取金額が減るとしていますので、税金受取分を差し引いております(例:2019年の配当金の受取金額 2000万円×0.04×0.75=60万円)。また株式購入に伴う手数料は含めていません。
年間追加投資が272万円に対して、配当金で60万円(税引後)を受け取れるので、追加投資金額に対する配当金割合が高いことがわかります。60万円を仕事、アルバイトなどで稼ごうと思った場合、簡単ではない金額です。さらに受け取った配当金は、複利で再投資することとにしていますので、資産は大きく膨らむことが期待できます。
2037年に年末の総資産が1億円を超えることが予想できました。あと、18年ですね。この期間を聞いて長過ぎると思われる方もいるかもしれません。しかし、時間を味方につけることで逆を言えば、18年で達成できる見込みがあることになります。
また、企業によっては増配をしています。この増配とは配当金として支払う金額が少し増えるものでして企業の業績や会社毎の方針により異なります。下記の表、グラフはこの増配については考慮していません。したがって、そのような企業に投資をすることで、2037年よりも早く1億円達成が可能となるかもしれません。
これから20年間での追加投資金額は、7700万円となります。その時の年末の総資産は1億1500万円です。驚くことがあります。それは、配当金のみで3800万円(税引後)を受け取れていたと考えられるからです。3800万円あれば家も購入できますし、リフォームもできます。とても楽しみが増えますね。
年 |
年初の資産 |
配当金 |
年間追加投資 |
年末の総資産 |
投資金額 |
2019 |
2,000 |
60 |
272 |
2,332 |
2,272 |
2020 |
2,332 |
70 |
272 |
2,674 |
2,544 |
2021 |
2,674 |
80 |
272 |
3,026 |
2,816 |
2022 |
3,026 |
91 |
272 |
3,389 |
3,088 |
2023 |
3,389 |
102 |
272 |
3,763 |
3,360 |
2024 |
3,763 |
113 |
272 |
4,148 |
3,632 |
2025 |
4,148 |
124 |
272 |
4,544 |
3,904 |
2026 |
4,544 |
136 |
272 |
4,952 |
4,176 |
2027 |
4,952 |
149 |
272 |
5,373 |
4,448 |
2028 |
5,373 |
161 |
272 |
5,806 |
4,720 |
2029 |
5,806 |
174 |
272 |
6,252 |
4,992 |
2030 |
6,252 |
188 |
272 |
6,712 |
5,264 |
2031 |
6,712 |
201 |
272 |
7,185 |
5,536 |
2032 |
7,185 |
216 |
272 |
7,673 |
5,808 |
2033 |
7,673 |
230 |
272 |
8,175 |
6,080 |
2034 |
8,175 |
245 |
272 |
8,692 |
6,352 |
2035 |
8,692 |
261 |
272 |
9,225 |
6,624 |
2036 |
9,225 |
277 |
272 |
9,774 |
6,896 |
2037 |
9,774 |
293 |
272 |
10,339 |
7,168 |
2038 |
10,339 |
310 |
272 |
10,921 |
7,440 |
2039 |
10,921 |
328 |
272 |
11,521 |
7,712 |
思っていたよりも早く1億円に達成できるのかもしれないと思った結果でした。当然、追加投資が確実に毎年実行できるか、配当金の減配、株価変動による資産減少も考えられなくはないです。しかし、何をするにしても、ゴールとそれを達成するための方法を考え、その方法による想定をする必要があります。今回のこのシミュレーションは、個人の皆様により状況は異なるところもあると思いますが、参考になればと思います。
私は、この方法で1億円達成できるかどうか検証してみようと思います。
”20年で資産を1億円にする方法”のまとめ
- インカムゲインで得た配当金をさらに再投資を行うことが一つの有効な方法
- 配当利回り4%で18年後に1億円の資産を築くことができると考えられる
- 成長株投資、増配によるさらなる配当金受領をすることでさらに達成期間が短くなる可能性もある
※投資は自己責任でお願いします。