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ジョンソン・エンド・ジョンソン(以下、JNJ)は、アメリカの製薬、医療機器やその他のヘルスケア関連製品を取り扱うメーカーです。今回は2019年 2Q決算発表がありましたので、その内容について振り返ってみたいと思います。
このJNJは連続増配を行っている企業であり、配当金・インカムゲイン投資を行う上で期待のできる銘柄の1つです。これまでの配当金推移、増配率、業績の推移などについては、『米国ジョンソン・エンド・ジョンソン【JNJ】の配当金・増配・売上・営業利益などの推移』を読んでみてください。
この記事が参考になる方は、以下の方です。
この記事が参考になる方
- JNJの決算結果を知りたい
- 投資対象とするか悩んでいる方
- 生活用品や医薬品メーカーへの投資を考えている方
【目次】
FY2019 2Qの決算結果
では、決算の主要な指標・結果について確認していきたいと思います。FY2019 2Qの結果は、減収増益でした。最高経営責任者CEOは、『堅調な収益成長のおかげで、事業の業績を加速するための投資が可能になっている。当社の製品のパイプラインは、新製品の発売だけでなく、いくつかの規制当局からの承認申請や承認を受け、進歩している。その結果、変革をもたらす製品やソリューションを提供ができる』と言っています。企業は、売上をあげ、その利益を次のビジネスに投資することで成長していくものですので、引き続き売上・利益の拡大に向けて注力するという意志と思います。
通期の売上予想を上方修正しています。では見ていきましょう。
売上高
- 売上高は、205億USドルでした。前年同期比で1.3%の減少です。
-
この要因としては、JNJが今年初めにFortive Corp.に売却した同社の医療滅菌事業ASP(Advanced Sterilization Products)の売却に起因していると考えられます。
2019年 2Q | 2018年 2Q | 増減率(%) | |
売上高 | 20,562 | 20,830 | △1.3 |
(単位: 百万USドル)
米国と海外の売上
- 売上高について、米国と海外(米国以外)でみると、前年同期比で米国では2.2%の減少、海外では0.3%の売上減少となっています。当期は、海外で為替変動の影響があり売上が伸びていません。
- 売上比率では、米国が50.6%で、海外が49.4%となっています。
2019年 2Q | 2018年 2Q | 増減率(%) | 今期の比率(%) | |
U.S. | 10,403 | 10,640 | △2.2 | 50.6 |
International | 10,159 | 10,190 | △0.3 | 49.4 |
Worldwide | 20,562 | 20,830 | △1.3 | 100 |
(単位: 百万USドル)
セグメント別の売上
- Consumer(一般消費者向けの商品)、Pharmaceuticals(医薬品)、Medical Devices(医療機器)のセグメント別の売り上げは、前年同期比でそれぞれ1.2%増加、1.7%増加、6.9%減少となりました。
- セグメント別の売上で見ると、医薬品と医療機器が全体の80%を占めています。
- Consumer(一般消費者向けの商品)は、美容製品、OTC医薬品(呼吸器、鎮痛剤製品、リステリンマウスウォッシュのオーラルケア製品、ベビー用品など)が堅調
- Pharmaceuticals(医薬品)は、がん治療薬(DARZALEXやIMBRUVICA)などの製品の売上が堅調。がん治療薬は、前年同期比で9.8%増加を牽引
- Medical Devices(医療機器)は、前年同期比で6.9%の減少。これはビジネス売却に伴い、売上が減少となった
2019年 2Q | 2018年 2Q | 増減率(%) | 今期の比率(%) | |
Consumer | 3,544 | 3,504 | 1.2% | 17.2 |
Pharmaceuticals | 10,529 | 10,354 | 1.7% | 51.2 |
Medical Devices | 6,489 | 6,972 | △6.9% | 31.6 |
Worldwide | 20,562 | 20,830 | △1.3% | 100 |
(単位: 百万USドル)
純利益
- 純利益は、56億USドルで、41.8%の増加となりました。
2019年 2Q | 2018年 2Q | 増減率(%) | |
純利益 | 5,607 | 3,954 | 41.8 |
調整後純利益 | 6,950 | 5,718 | 21.5 |
(単位: 百万USドル)
EPS
- 希薄化後EPSは、2.08 USドルです。全同期比で43.4%の増加となりました。
- 調整後EPSは、2.58 USドルです。
2019年 2Q | 2018年 2Q | 増減率(%) | |
EPS(希薄化) | 2.08 | 1.45 | 43.4 |
調整後EPS(希薄化) | 2.58 | 2.10 | 22.9 |
(単位: USドル)
通期の売上を上方修正
- 通期の売上予想の$804〜$812億を、$808〜$816億に上方修正しています。
- 調整後EPS(希薄化)については、$8.53 〜 $8.63のままで変更ありません。
(引用: 米国JNJ HPより)
米国ジョンソン・エンド・ジョンソン【JNJ】の2019年 2Q決算結果のまとめ
- 2020年 2Qの決算は、減収増益
- がん治療薬の医薬品部門が堅調ではあったが、為替の影響や医療機器分野でのビジネス事業の影響もあり売上は前年同期比で若干減少
- 通期の売上予想は上方修正するも、調整後EPS(希薄化)は据え置いた
※投資は自己責任でお願いします。