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サザンカンパニー(以下、SO)は、アメリカの2019年1月1日現在、子会社を通じて900万人の顧客にサービスを提供している大手エネルギー会社です。今回はこのSOの配当金推移、増配率、業績の推移などについて確認していきたいと思います。
SOは、3つの州では電気事業会社を通して、4つの州では天然ガス会社を通して、クリーン、安全に、かつ手頃な価格でエネルギーを顧客に提供しています。日常の生活で食事、シャワーを浴びたり、冷暖房、家電製品に使用するなど、電気やガスは、不可欠なものです。当社は高配当であることも有名です。日常生活に不可欠な銘柄であるため、景気に大きく影響を受けず、ビジネスを行えることが強みです。また高配当株であることは私達投資家にとって大切です。
SOは連続増配を17年行っている企業であること、配当利回りも4%を超えて高く(5%近い)インカムゲイン投資を行う上では期待のできる銘柄です。このSOについて、配当金、連続増配、売上、営業利益、EPS などの収益指標や配当金などをチェックしてみたいと思います。
この記事が参考になる方は、以下の方です。
この記事が参考になる方
- 配当金の推移を確認したい
- 収益指標を確認したい
- 投資対象とするか悩んでいる方
- 公益事業(日常生活に欠かすことができない)の銘柄への投資を考えている
【目次】
配当金の推移
最初に、米国SOの現在の株価と配当利回りからです。税引き前で、配当利回り予想は、4.74%となっています。5%近くある高配当株です。では、続いて、この高配当株であるMOの配当金の推移について確認してみます。配当金はその年に受け取るだけではなく、今後も安定的に受け取れるかが重要です。また、この際に、配当金が今後も増加するものか(増配率はどうか)気にされる方も多いと思いますので、過去の配当金から今後の配当金の推移を考えていきたいと思います。増配がされている時期から配当金の推移をまとめています。
株価(US$) | 1株配当(US$)/年 | 配当利回り(%)税引き前 |
52.26 | 2.48 | 4.74 |
4半期及び各年の配当金
まず配当金から確認してみましょう。グラフは2001年から2018年までの配当金推移を示したものです。MOは、四半期毎に配当金を支払ってくれているため、四半期毎の配当金を示しながら、その年の年間配当金についても示しています。
グラフを見ていただくとわかる通り、この期間綺麗な右肩上がりで配当金が増加していることがわかると思います。2001年は、年間配当金の受取額は、1.34US$でしたが、2018年は、2.38 US$となっています。この17年で配当金の支払額が約1.8倍になっています。当時、10万円の配当金を受け取っていた場合、現在は18万の配当金を受け取れている計算となります(税引き前)。
増配率
配当金が増加していることはわかりましたが、続いて、実際にその増配率について確認していきたいと思います。SOは、17年連続で増配を続けている優良企業です。
2001年から2018年の期間で、以下のグラフは各年の年間配当金に対して、翌年どのくらいの増配率があったかを示しています。
増配率を見ると、綺麗な右肩上がりで増配していることがわかります。ここ10年では3〜4%で増配しています。今後も継続的に増配がされるかどうかの確証はありませんが、5%近くの配当利回りの配当金が受け取れるので有難いことです。
売上高と売上総利益
続いて、売上高と売上総利益についてです。2009年以降の売上高の推移を確認すると、緩やかに増加傾向にあります。一方、売上総利益率をみると、直近では約40%です。売上総利益率は、売上高に対する総利益(売上高から売上原価を差し引いた粗利益)を100分比で表したものです。
SOの2018年売上は、2017年と比較すると+2.0%となっています。では、SOの会社別の売上比率を2017年、2018年で比較してみます。以下の表や図の通り、Alabama PowerとGergia Powerで60%の売上を占めています。
会社 | 2017年売上 | 2018年売上 | 増減(%) |
Alabama Power | 6,039 | 6,032 | -0.1 |
Georgia Power | 8,310 | 8,420 | +1.3 |
Gulf Power | 1,516 | 1,465 | -3.4 |
Mississippi Power | 1,187 | 1,265 | +6.6 |
Southern Power | 2,075 | 2,205 | +6.3 |
Southern Company Gas | 3,920 | 3,909 | -0.3 |
(単位 US $(百万))
営業利益と営業利益率の推移
営業利益と営業利益率についてです。営業利益とは、企業が本業で稼いだ利益を表しています。売上高から売上原価を差し引いた売上総利益から、さらに販管費を差し引いて計算された値です。営業利益率は、この売上に対する営業利益率です。営業利益率は、20%前後です。
さて、2017年に営業利益が2016年と比較すると45%ほど減少しています。この大きな理由の1つは、Kemper IGCCに関する見積損失の費用として計上されているからです(3,362 US $(百万))。これはミシシッピ州ケンパー郡におけるミシシッピカンパニーの石炭ガス化複合サイクル施設の建設プロジェクトの費用のためです。
2018年の決算書について少し触れておきます。現在、SO(正確には子会社であるジョージア・パワー社)は、米国で約30年ぶりとなる新設原子炉の建設をジョージア州で行っています。社長兼CEO(最高経営責任者)はその決算資料で下記のように述べています。『電気およびガス会社の全てにおいて好業績を達成した。当社は堅調な成長を行い、そして事業全体にわたり、信用指標を維持しながら税制改革から生じる大きな利益を顧客にもたらした。ジョージア・パワー社のVogtle工場での新しい原子力発電所の建設も順調に進み、2018年末の建設目標を達成した』。完成目標は2021〜2022年とされているため、今後も経過を見ていく必要があります。
純利益
純利益についてです。上述の営業利益減少に伴い、純利益が2017年は一時的に減少していますが2018年はこれまでの水準まで戻っています。
EPSと配当性向
EPSと配当金/株・年の推移と配当性向についてです。上述の通り配当金については増配しております。配当性向は、先ほどの2016年の利益計上などの要因を除くと基本は70〜100%近くの配当性向となっています。
営業キャッシュフローと営業キャッシュフロー・マージン
営業キャッシュフロー(CF)と営業CF・マージンについてです。営業キャッシュフローとは、商品の仕入れや販売だけでなく、人件費などの関わる企業の営業活動から発生するキャッシュの量を示します。その企業が実際にいくらのキャッシュを生み出したのかを確認できる項目です。営業キャッシュフロー・マージンとは、この営業キャッシュフローを、売上高で割ったものです。キャッシュは、実際に起こった事実を示すものであるので、当然ビジネスで発生する資金の入出金は事実で考える必要があリます。営業キャッシュフローを売上高で割った営業CF・マージンは、同業他社と比較する際に有用と考えられている指標の1つです。
営業CF・マージンは、20〜35%と安定した数値となっていることがグラフからわかります。
(引用: 米国SO HPより)
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米国サザンカンパニー【SO】の配当金・連続増配・高配当・業績などの推移のまとめ
- 配当金は、5%弱の配当利回り予想と高く、以前高配当株としての投資対象としてオススメ
- 増配率は3〜4%以上で推移し、17年連続の増配が行われている
- 売上は緩やかな増加傾向
- 増配は今後も行われるとは考えられ、70〜100%の配当性向
- 営業CF・マージンは、約20〜35%を超え安定
※投資は自己責任でお願いします。